Photoshop で物体配置に応じた被写界深度を与えるには

平面画に後から被写界深度を与えるのは面倒なので、写真を撮る時点で被写界深度を考えて撮るのが一番ですが、
すでにフォーカスが全体にばっちり合った写真に、Photoshop で物体の配置に応じた被写界深度を与えたい場合。

これが素材写真。全体にばっちりフォーカスが合ってます。
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これに、メニューの
フィルター / ぼかし / ぼかし(レンズ)
で単純にぼかしを加えると、
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手前の物体、奥の物体にかかわらず、全体が均一にぼけます。
人間側が立体と認識しているだけで
写真自体は平面なのだから当然といえば当然ですが、これでは意味がありません。

そこで、レイヤーをもう一つ作成し、そこに奥行き情報を作成します。
素材写真の上に、新たに一つレイヤーを作成します。
ここではもとの素材写真のあるレイヤーを「素材レイヤー」と呼び、
奥行き情報のためのレイヤーを「被写界深度レイヤー」と呼ぶことにします。

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素材レイヤーがうっすら見えるよう、被写界深度レイヤーの不透明度を 65% 位に設定します。
遠くを白、手前を黒として、図に色を塗っていきます。この白黒情報を奥行き情報として使います。

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適宜、グラデーションツール image を使うと便利です。

一通り塗り終わったら、不透明度を 100% に戻します。
こんなふうになっているはずです。
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被写界深度レイヤーの全体を選択し(Ctl-A)コピーします(Ctrl-C)。
被写界深度レイヤーの目玉マークをはずし、非表示にします。
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素材レイヤーを選択し、チャンネルタブを選択。
imageをクリックし、アルファチャンネルを作成し、
そこに、さきほどコピーした被写界深度レイヤーの内容をペースト(Ctrl-V)します。
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RGBを選択し、レイヤータブに戻ります。

素材レイヤーが選択されていることを確認し、メニューの
フィルター / ぼかし / ぼかし(レンズ)
で、奥行き情報として先ほど作成した「アルファチャンネル1」を選び、
焦点距離を、フォーカスさせたい位置に調整します。
もし、白黒を逆に作ってしまった場合は「反転」にチェックします。

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そうすると、こんなかんじに、焦点から離れた椅子のほうには、よりブラーがかかり、
焦点付近の手前の机の上の資料にはピントが合った画になります。

image結果に大きく問題がなければ、あとは、ぼかしツール image などなどを使って、微調整を行います。

実はこれは、映画 Believe Again でのとあるシーンでの背景に使うために、
撮影しておいた素材なのですが、後から被写界深度を加えるのは、
ごらんのように正直、とても面倒な作業になります。
ですので、あくまでも素材自体を撮影するときに、
どこにピントを合わせておくべきか、最終形を考えて撮影しておくことをおすすめします。

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